2012年7月29日日曜日

ユニークな研修ビデオが発売になります

少しだけ、宣伝ですみません。
私が監修したビデオが、PHP研究所より、8月3日に発刊になります。

何度も打ち合わせをして、脚本の書き変え、映像の撮り直しなど
大変な製作過程の中で、徐々にブラッシュアップされて、ホントに良質な作品になったと思います。
監督の高橋丈治さん(エフボックス)、脚本家の飯塚勉さん、web製作の森敬祐さん(コットンウール)らの才能と努力で、他社の類似作品と比較しても、抜きん出た作品に仕上がったと思います。PHP研究所の作品の中でも異色作になります。

http://www.php.co.jp/dvd/detail.php?code=L1-1-062 

8月3日が正式な発刊日ですが、一足先にこちらから購入予約が可能です。一部視聴も出来ますので、ぜひご覧の上、ご検討ください。質問等ありましたら、直接私がお答えする所存です。



2012年7月25日水曜日

毎日新聞の牧太郎氏「ネットリンチ」発言と2ちゃんねる


2ちゃんねらの中には、社会に馴染むのが下手な人、孤独な人が居ます。

割合はわかりませんが。

大津のいじめ自殺事件に対して、ここまで2ちゃんねるが

祭りになるのも、2ちゃんねらの多くが自殺した少年の


気持ちに立つ、怒りを覚えるからに他ならないと思います。

毎日新聞の牧太郎氏には、この辺りのことが分かって居ない。

法で裁けないのなら、ネットで裁くというのは、

もちろんあってはいけないことですよ。

全く関係のない人たちが巻き込まれて中傷にあったり

する事態は、止めねばなりません。

しかし、この加害少年たちの所業は、

目に余るものがあるし、

祭りになる原因が多すぎるのです。


http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20120724-OHT1T00249.htm

2012年7月19日木曜日

大津中学生いじめ自殺事件と2ちゃんねる

「ホントのことだから、いいんでしょう?」
ホントだからと言って、個人名を挙げ、住所や電話番号まで
晒して、相手を叩きつぶす。これは間違っている。

いま2ちゃんねるで、祭りの論調の多くが、これ。
たとえホントのことであっても、名誉棄損罪になるんだよ。
ましてや、間違った偽の情報に基づいた書き込みは、
関係ない人に迷惑をかけるから、やめにしないとな。

多くの2ちゃんねらが、「マスゴミ」と言って、マスコミを馬鹿にしてるけど、
裏付けを取った報道をしているのもマスコミ。
2ちゃんねるが、今回の事件をここまで大きく取り上げ、
世論の耳目を集めて、自体の局面打開に果たした意義は
とても大きいし、マスコミが出来なかったのは事実でしょう。

だからと言って、なんでもOKではないね。
デビ夫人が加害者や担任の名前を晒したことが、ネットで神に
なってるけど、全く関係のない人が出ていたし、こんなのが許されていいはずがないね。

祭りはもう終わりにしないと。



http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120718-OYO1T00736.htm

2012年5月7日月曜日

虚業の終わりの始まり・・・コンプガチャって、こんなもの。

今日の株式市場が暴落しています。
中でも、ソーシャルゲームのモバゲー(DeNA)とグリーはストップ安、関連のコナミやサイバーエージェントなども下げています。
facebookでも、過去2カ月の間に、いろいろ書いてきたし
ネット業界に関わっている人なら、ヤバイということはわかっていたと思うんだけど
先週末に消費者庁から禁止要請が出されるとの読売の記事が出て
のんびりとこの会社の株を持っていた人は、今日大慌てしてることでしょうね。

コンプガチャって何?っていう人が多いと思うので
某業界団体の知人が教えてくれた「コンプガチャのからくり」がわかる
仮想シミュレータをここに掲載しますので、やってみてください。
(実際は、もっと複雑らしいが、イメージが出来ると思います)

カードコンプシミュレータ。
http://49.212.5.128/compsim/


コンプガチャ商法で、コンプリートするのに、いくらぐらいつぎ込まないとダメか
これで大体わかりますよね。

2か月前にも、ソーシャルメディアリスク研究所のfacebookページに
こんな記事を掲載していたのですけどね。
http://getnews.jp/archives/168116

こういう商法で儲けてきた会社を、株式上場させていること自体が
問題ですし、もっと深くメスを入れるべきでしょう。
消費者庁も読売新聞の記事を否定しているようで、残念です。
業界団体の動き(自主規制のことでしょう)を見守る、というような
中途半端な対応でなく、ここは断固たる措置を講じればよいのです。
射幸心を煽るという意味では、パチンコも同様だし
こうした業態の会社が、平然と上場しているのが、日本という国ですね。

阪神ファンなので他球団の心配はどうでもいいことなのですが
近い将来、横浜DeNAベイスターズに再び身売りの話が出るかもしれません。








2012年4月21日土曜日

偉ぶる社会を壊す、SNSの素晴らしさ!


昨日、新橋で飲んでいたら、目の前にサラリーマンの4人組が。
どうも新人の研修を担当しているらしい。
その中の長老格の男が「困らせないとダメなんだよ、今の若いのは」とか何とか、言っている。研修で出すワンパターンのRPGのような設問。その男は私と同じ年頃のようだ。
何で会社に居ると、「今の若いのは」とかの発言になりがちなのだろうね。じゃあ、おまえは(私も同じだ)、若いときどうだったんだよ。と呪いの言葉をかけたくなる。

大体、シラケ世代とか、新人類とか、揶揄された世代に住んでいた私だが、ダラシナイから、世の中がこうなってるんじゃないか。その反省もなしに、今の若いのは、とか言うのは欺瞞だろう。私の世代の3-4年上のポスト団塊の世代、7-8年上の団塊の世代ってのも、大体がだらしない世代じゃないのかい。
全共闘世代なんちゃらだって、若い時は棒振り回していたのにだよ、今では転向して、しっかり社会の既得権益の中に安住してるじゃないの(もう定年で会社辞めたけどね今は)

だ・か・ら「いまの若いのは」とか言う資格なぞ、毛頭ないのだ。
公務員が第一志望という今の大学生をみていると、こんな国でいいのかい、と腹立つのだが、その責任の一端は、十分過ぎるほど私たちにある。

個人だけでなく、国家も企業もソーシャル化していき、メディアのあり方が変容していく必然の時代にあって、世代を超えた、そして組織を超えた本音のコミュニケーションができるキッカケを与えてくれるのが、SNSの素晴らしさなんだと思う。
決して、お行儀のよい、「いいね!」のFB上ではなくて、だ。

バーチャルじゃなく、実際に会って話して(飲んで・笑)こそ
世代間のギャップが埋まるのだろうと思うね。
偉そうに「いまの若いのは」とか話してる余裕はないんだよ!
その時間があるなら、若い世代と話さなきゃな。
飲みにケーション万歳!(結局ここに落ち着くんだが)

このブログを読んで、こんな酔っ払いオヤジと飲みたいと思う
若者が居たら、どうぞ(もちろんおじさんでも同世代も歓迎)
申請はメッセージを添えて、フェイスブックでヨロシク。


2012年4月14日土曜日

「検索」より「信頼」

ほとんどの時間、2ちゃんねるとフェイスブックに居ます。
2ちゃんねるは、仕事で(笑)
フェイスブックは趣味で。

ですので、ブログの位置づけが自分の中で希薄になってしまい
更新していないという状況が続いていました。

外交辞令もときどき鼻につくフェイスブックですが、
久しぶりにおもしろい、というか共感を覚えた投稿があったので、
ここで紹介したいと思います。

合同会社ライトサポートアンドコミュニケーションさんの投稿より(引用)

「検索」より「信頼」
 大きなトレンドとしては、「第三者による客観的な評価」より、「信頼できる人の口コミ」を重視する時代になっています。
 ※というか、原発やらなんやらで、「政府もマスコミも含め、客観的に信じられる情報なんてない」という事実を、誰もが意識せざるを得なくなってしまったのですが・・・。(続きは、https://www.facebook.com/light.support

昨年出版した「スマートフォン術 情報漏えいから身を守れ」(朝日新書)でも
書いたことですが、google検索には技術が要ります。
自分が欲した情報に行きつくまでに、キーワードや、その並びをいろいろ変えてみたり、
という作業です。まあ、これ自体が私の場合は楽しいことので、苦にならないのですが、
めんどくさい、イライラすると言う人も少なくないわけです。

その点、フェイスブックのようなSNSの場合(教えてgooや、yahoo知恵袋のような
Q&Aポータルももちろんです)
わからないことを投稿すると、誰かが手を差し伸べてくれるわけです。
だから、検索技術に弱い米国人(言い過ぎか・笑)が居る国では
googleよりフェイスブックが伸びている、のかもしれません。

問題は、SNS上で流通する「クチコミ」が力を持つ時代になると
「クチコミ」に振りまわされる人たち、場合によっては被害者が
続出する事態になるわけです。
すでにその兆候は、至る所で見受けられます。

それもこれも、マスコミの発信する内容が、つまらない、ありきたり、
横並び、当たり障りのない言い回し、にも原因の一端はあります。
最低限の広く浅くのニュースはスマホやPCでタダで読めちゃうわけですし、
さらに深めた情報はリンクをたどって、論評ブログやフェイスブックなどで
入手できるから、なおさらマスコミの存在感が希薄になっています。
ネットの住人、特に口の悪い2ちゃんねらに「マスゴミ」と揶揄されるのも
こうした点が背景にあると思います。

しかし! よくよく考えればわかることですが
「クチコミ」なるものは、事実というより「主観」です。
その人がどう思った、こう感じたかということをストレートに書いたものです。
だから「客観」よりそこに「信頼」がおけるのだ、と人は感じるのですが、
主観はあくまで主観であって、それを集めて科学的にいくらレイティング(評価付け)
をしても、所詮それは一つの目安に過ぎない、ということです。
☆印が5段階で3.1が平均だとすると、2.5はいかにもイメージが悪い。
食べログのステマ事件(やらせクチコミ)は、こうしたことから起きました。

私の仕事は、ネット上の風評被害を生みだす書き込みや、誹謗中傷、業務妨害、
信用毀損という法的な対処が必要な場合の、調査をしています。
https://www.facebook.com/Mediarisk

そこでいろいろな書き込みや投稿に接する際に、いつも感じるのですが
競合他社をつぶしたいと思えば、わりと簡単に出来る、その方程式が
ネットの中にはある、という事実です。
これは怖ろしい。
まだまだ匿名が主流のネットカルチャーが支配する状況では
犯人を突き止めるために、被害者は相当の労苦を強いられるのが現状です。

マスコミさんには、もっと勉強してもらって、ネットで今何が起きているか
モット報道を増やしていほしいですし、そのことを通して
問題提起をしていただきたい、のです。

最終的には、法律の立法の話になると思いますし、無法地帯が
いまのままで放置されていることがよいと思いません。
4ますといわれるマスコミに関わる、特に広告を除く新聞、テレビ、出版分野の
人が、意外にSNSを自らやっていない、のです。登録してても積極的にやらない。
自尊心がそうさせるのか、ネットを低く見ているのかわかりませんが
個人も、企業も、社会全体がソーシャル化していくのは、避けられない必然です。

もっとソーシャルな世界に向き合って、少々の炎上があっても意に介せず、
裏付けをしっかりとる物しか掲載しない、報道しない、書かないという
マスコミの最も基本的な倫理でもって、
主観が支配する、勝手に言い放題のネットの世界に
斬り込んでいってもらいたい、そう思います。