2013年4月20日土曜日

ネガキャンが吹き荒れた、韓国のネット選挙 


雑誌プレジデント4月22日(月)発売号

記事掲載のご報告。


■ネット選挙先進国・韓国で猛威を振るった「ネガキャン」とは

ネット選挙解禁 !?

夏の参院選が100倍面白くなる
今夏解禁されるインターネット上での選挙戦。
そこでいったい何が起こるのか?
2002年から「ネット選挙運動」経験済みの韓国を例に徹底検証!

いまニュースでは、なりすましが問題になってますが
ほとんど問題にならないかもしれません
むしろ、ネガティブキャンペーンのほうが深刻な問題になるでしょう
韓国の取材で実感しました



限られた選挙期間では、誹謗中傷の真偽はわかりません
それに中傷なのか、告発なのかすら、区別がつきません
誰がその区別をするのか?
仮に捜査当局が動いたとしても、調べている間に
選挙はとうの昔に終わりました、ということになる

韓国で起きているネガティブキャンペーンの生々しい話を
プレジデントの記事で書いています
ページの関係で、原稿の半分はカットされてしまいましたが(笑)
要点はまとまっていると思います

お楽しみに!

2013年4月12日金曜日

疑問符だらけのネット選挙法案

ネット選挙法案が衆議院で可決され、月内中にも成立する見通しになった。
今回、プレジデント社で記事にするため、
ネット選挙で先を行く韓国に突撃取材した。
当初持っていた自分の疑問に、明確な答えが返ってくるだろう
小さくなるだろうと思っていたのだが、それどころか返って
自分の中で疑問符だらけになってしまった。

そもそも公職選挙法で選挙の告示から、一切ホームページの更新やら
ツイッターでの発信が出来なかった、という今までが異常だった。
その異常さも、有権者の側からは何の疑問も投げかけられず
橋本大阪市長が「ツイッターで発信し続けますよ」と言えば
総務省が「選挙違反になる可能性があります」の回答を
マスコミはそのまま記事で流す、という、まあほとんど無関心の中で
進んできたのが実際のところだろう。
それが、ネット選挙法案(公職選挙法改正なのだが)が
可決成立する運びになって、
急にマスコミが一斉に取り上げ初めて何が変わるのかやら、
問題点だのいろいろ持ち出しては連日ニュースにしている。
(自分もそれに便乗して、記事にするわけだが・笑)

この法案、選挙期間中のネット利用を原則OKにしましょう、というのだが
そもそも、選挙期間以前なら、ネットを利用して有権者に情報を発信し
「自分の考え」や「自分への支持」を訴えることは、全くの自由だったし
何の制限もなかったのである。政党の広告もしかり。
インターネットを利用することが、急に出来るようになったのでも何でもない。

ではなぜ、今になってこんなに大騒ぎななるのか。
それが自分にはわからない。正直に言えば。
今週の日曜日までに原稿をまとめないとならないのだが
わからない疑問符が次々出てきて、合理的に考えれば考えるほど、
今回のネット法案は「過渡的なもの」と感じる。

日本人は、とかく法律に弱い。
というより、いったん法律が出来てしまうと
疑問もなくそれに従わないとダメ、と考える傾向がある。
その前提が出発点だから、今度のネット法案でも
議員の視点から選挙活動がどうなるかとか、
何が変わって何が出来るようになるとか、
与野党で出ている制度の話やら、起きてくる悲観的な問題点(リスク)など
そんな話ばかりで、一般庶民には、まことわかりにくいのだ。

いやむしろ分かりにくく、わざと解説しているのだろうか、
それとも記者がネットに疎いために掘り下げて書けないのか不明だが、
昨日観ていたテレビニュース番組で、ある政治評論家が、最後には
「ネットが使えない有権者をどうするか、ここを考えないとダメでしょうね」
などと、知ったかのような話をしているのを聴くに及んで
ああこの落ちなのかあ、と落胆隠せませんでした。

今週の日曜日には、出版社に原稿を送らないとならないから
グダグタになっても、自分で納得いくように整理するつもりだ。
うまくまとめようと考えるのはやめた。
読者に疑問を投げかける形で書こうと思う。

いや、現状は、それしか書けないな。
でも韓国のネット選挙事情については、けっこう書くつもり。
4月下旬発売の雑誌プレジデントに3ページで掲載予定です。
興味のある人は、ぜひ読んでみてください(まだ原稿できてないけれど)。









2013年4月10日水曜日

神戸大学生のUSJ迷惑行為について思うこと。

神戸大学生がUSJで、目立ちたい、人と違うことをやりたいという理由で
迷惑行為をし放題、それを写真に撮って、ツイッターに投稿していた。
ウォータースライダーをわざと転覆させたり、
アトラクションで危険な姿勢をとって、運行を停止させたりしていたらしい。
悪質なのは、怪我した(とねつ造した)レントゲン写真を載せて、
USJ側に謝罪と賠償を迫るようなことまでしている。

私の生まれ育った神戸では、神大(しんだい)と呼ばれて
地元の人にも、敬意を払われ、愛されてきた大学だ。
しかし、今回のあまりに幼稚で情けない姿を見て、
月並みな言い方だが、学力と人格と全く関係ないことが明白になったと思う。
大学も学力だけで人を選ぶシステムを、そろそろ見直した方がいいね。

こんな情けないことで謝罪しないとならない大学も情けないだろうが
もっと情けないのは、USJへの謝罪に、教職員が同行したという話だ。
ここまでしないとダメなのかね?
確かに企業で社員が不祥事を起こし、迷惑をかけたら、きっと
人事部の人間が謝りにいくだろうから、大学も同じという理屈になるのだろう。
監督不行き届きっていっても、大学と企業じゃ違うでしょう。内容や質も違う。
謝罪会見はいいとしても、大学生とその親に同行して、そこまでしないとならない?
そんなことしたら、年中謝罪に回っていないとすまなくなるのでは?

教育的配慮というなら、本人だけで単独会見させて、謝罪させればいいわけでね。
学生を守る立場からそうしたというけれど、マスコミで報道されなくても
もうとっくにネットでは本名から顔写真、所属サークル、交友関係者らの実名まで
ばら撒かれているし、google検索にかけられれば、一発で判明してしまいます。
だから、もう守れない。

大学の授業でも、当たり前のこと、やってはいけないこと、ネットでのリテラシに
ついて、もっともっと時間を割いて行く必要があると思うね、
今の若者は、とか、大学生はなどと月並みな言い方で
笑いを取ってる暇があったら
本当に学生のためになる、教育的指導をしたらどうです、大学の方々。